抜歯から三ヶ月...
ご相談:
抜歯から装置をはめるまでの期間について教えてください。
18才の娘が昨年11月から矯正を始め、11月末に上下4本抜歯し、上には12月中旬にデーモンを装着していただき1月受診で下も装着していただけると思っておりましたら、上の治療のみで下は三月中旬になるとの事です。
抜歯から三ヶ月以上も何もしないで歯が勝手に動いたり、何か不都合な事がないか心配です。
(歯並びTV)
ご返事:
抜歯からマルチブラケット装置装着までの期間が長いと心配されているのですね!
一般的には小臼歯抜歯後、1カ月くらいの間にマルチブラケット装置を装着していきます。
特に上顎につきましてはこの事は言えると思います。
また、デーモン先生は、上下顎同時装着が基本で診療を行なっています。
ただ、下顎歯列は抜歯後 ある一定期間放置しておく矯正治療法もあります。
アメリカのテキサス州で開業されているアレキサンダー先生は、特に10代に患者さんで小臼歯抜歯後 数ヶ月、装置を装着しないで放置しておく事を提唱されています。
彼はこの行為を『ドリフトドント』といい、どのような事が実際 下顎の歯列に起こるかと申しますと、下顎前歯部にあったデコボコ(叢生)が舌と唇の力で自然になくなっていくと報告しています。
つまり犬歯の後ろ側にスペース(抜歯した為)が出来るため、そのスペースに向かって前歯のデコボコがほぐれていくわけです。
そうすると抜歯してすぐ装置をつけるよりは、デコボコがある程度なくなってから装置を装着した方が痛みが少なくなるわけです。
とう言う事で、歯は勝手に動いていきますが、問題が起こるような事はないと思われます。(このドリフトドントのテクニックは、上顎には適用できません。また、20歳以上の患者さんにも適用できません。何ヶ月放置してもデコボコはほぐれてはいかないからです。つまり、放置している期間の無駄が生じるわけです)
お子様の年齢が18歳という事と、下顎装置の装着がされていないと言う事なので、あまり心配せず、主治医の先生の指示にそって受診されたらいかがでしょうか!